読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

梅の実

梅から、そろそろどう?っ言われてるような出会いがあったので、今年は久しぶりに梅を漬けようと思う。
ザルはまだ見つけてないけど、まあ、きっとなんとかなる。
梅が見つけてくれる。

梅を毎年漬けてたころ。

日中に洗ってヘタを取った梅を次の日まで子供部屋に広げて乾かしていた。
夜中に子供部屋に入ると。

梅の香りが目に見えるような、それはそれは幻想的な空間になっていた。
夜中だからよけいに、幻想的。
真っ暗な中から、梅の妖精が穏やかでしかも華やかな笑みを浮かべて、ここにいるよ!と言っている。
うっとりする。
ずーーーっとその空気の中に取り込まれていたいと思うほど、魅力的。

いかんいかん、とハッと我に返って、また寝に戻る。
けど、あんまり魅力的なのでまた何かのついでに行ってしばしたたずんでしまっていた。

夜の梅、なんか羊羹の名前であった気がするけど、花よりも、夜の梅の実、なのだ。私は。
お花よりもさらにさらに濃厚な、生命のパワーを発散させている、黄色の上にほんのり頬紅をつけたように紅く染まった熟した梅の実。

美しいし、ドキドキする。
撫でたり頰ずりしたくなる。

うーん。
思い出すだけでうっとり。